スキャンした画像・PDFのサイズが小さい場合の対処法

スキャンした時に、画像やPDFのサイズが小さくなってしまうことがあります。
これはスキャン時によくある問題です。
今回はディスプレイ上で画像が小さく表示されてしまうケースと、印刷時に小さくなってしまうケースに分けて、原因と解決策を解説します。

スキャンした画像が小さく表示される原因と解決策

スキャンした画像が小さく表示される原因と解決策
好みのサイズでスキャンできない場合は、スキャンの何に問題があるかを確かめる必要があります。
スキャン時に画像が小さく表示される原因はいくつかあるのです。
それでは早速見ていきましょう。

PC上で開いた画像の大きさは解像度に依存する

Internet Explorerやペイントなどで開いた画像はPCのアプリケーションの問題により表示サイズを調節することができません。
そのため、元の解像度のままの画質がモニターに反映されてしまうのです。
解像度を低く設定したままであるとスキャンした時でもPC上で小さく表示されます。
これはアプリケーション上の仕様なので、どうしても変えることはできません。

PCモニターのサイズに合わせてきれいな画質での画像表示をしたい場合にはPhotoShopやPhotoExpress、PhotoStudioといったアプリケーションの導入が必要です。
これらは、画面の大きさに合わせて自動的に画質も調整します。
大変便利なものとなっており、スキャンを行いたい人にとって欠かせないアプリケーションです。

PC上で表示されるサイズを変更する

それではPCでの表示サイズを変更する方法をまずは見ていきましょう。
やり方は使うアプリケーションによっても少々異なりますが、大体は同じようになっています。

画像をスキャンしたら一旦アプリケーションのウィンドウを閉じます。
ファイルの［イメージ］→ [画像解像度]のウィンドウを選択し、プリントサイズを設定する項目に入っていきます。

この際、設定単位が％、cm、pointなど色々用意されていると思います。
この目安が少し分かりづらいかと思うので説明していきます。
下記の表を見てみましょう。

％	ファイルサイズなど、データ量で調節したい場合
cm	プリント（印刷）時など、出力したい大きさが決まっている場合
points	デスクトップの壁紙など、画面上の単位でサイズを設定したい場合

各単位、目的とするサイズの目安に合わせて使いこなせば、あっという間に好みのサイズに変更することができます。

解像度を上げる方法

続いては解像度を上げる方法を見ていきましょう。
解像度も同様に、目的や原稿に合わせて適切なサイズへ変更できるようになっています。
原稿を読み取る際の解像度変更では、アプリケーションの内の［読み取り方法］画面にて設定が可能です。

設定の際、設定数値が大きくなれば大きくなるほど画像を細かく読み取ることができますが、数値に合わせてデータ量も大きくなります。
データ量が大きくなると読み込みや送信に時間がかかることを覚えておきましょう。

画像の圧縮率を設定してスキャンする場合には［スキャナーPC保存］画面や［USBメモリー保存］画面などから［カラーモード］を［フルカラー］、または［グレースケール（256階調）］の項目から、スキャン時の画像の圧縮率を選んで変えられます。

ファイルサイズを下げる方法

「ファイルサイズが大きすぎて読み込みが遅い」といった問題が発生した場合は、サイズを下げてみましょう。
簡単に行う方法はAdobe Acrobatに搭載されている機能の「スキャンされたPDFを最適化」でとても楽にファイルサイズが変更可能です。

この処理をするだけで、画像の最適化ができ、スキャンの際に発生した現行の傾きを補正してくれて、さらにはOCR処理によって文字がテキストデータとして認識できるようにもなるのです。
ファイルサイズを小さくする目的のみならず、画像自体を見やすくするにも便利なアプリケーション機能なので活用してみましょう。

スキャンしたPDFのサイズが印刷時に小さくなってしまう原因と解決策

スキャンしたPDFのサイズが印刷時に小さくなってしまう原因と解決策
スキャンしたPDFのサイズが印刷した際に小さくなってしまったというケースもあることでしょう。
この場合には、印刷時に自動的に縮小がかかってしまっています。
縮小を解除するにはAdobe製のAcrobatまたはAcrobat Readeを利用するのが便利です。