コピー機のドラムとは?役割やドラム交換の方法を解説

オフィスワークに欠かせないコピー機。
ドラムはその中でも重要な役割を担う部品の1つです。

本記事では、ドラムの役割や種類、交換時期、交換方法などについて解説していきます。

コピー機のドラムとは

コピー機

コピー機を使っていて「ドラム交換」の表示が出たことはないでしょうか。
過程用のプリンターでインクの交換をするように、業務用のコピー機ではドラムを交換します。
ここでは、ドラムの役割と種類について説明します。

ドラムの役割

ドラムとは、コピー機で印刷を行う際、トナー(顔料・染料)を用紙に押し付けるローラー部分です。
正式名称を「感光体ドラム」といいます。

また、ドラムに付随するプラスチック容器やクリーニング部品まで含めたものを「ドラムカートリッジ」と呼びます。

ドラムカートリッジは2種類

ドラムカートリッジの形は、メーカーや機種によって大きく2つに分類されます。
それぞれの違いや特徴を紹介します。

一体型カートリッジ

一体型カートリッジは、トナーカートリッジとドラムカートリッジ、2つの部品がひとつにまとまっているタイプです。

トナーがなくなった場合には、ドラムカートリッジごと取り外して交換します。
ドラムとトナーのどちらかの不具合で交換になるため、コスト面では比較的割高ですが、交換の手間が少なく済むため、大手メーカーの多くはこちらを採用しています。

分離型カートリッジ

分離型カートリッジは、トナーとドラムそれぞれのカートリッジが独立しているタイプです。
それぞれの交換時期に合わせて交換できるため、無駄がない点がメリット。

ただし、部品交換の作業が増えてしまいます。
少しでもコストを下げる目的であれば、分離型カートリッジはおすすめですが、交換の手間もあるため、どういった作業が必要か確認しておきましょう。

コピー機のドラム交換の時期と方法

コピー機のドラムは、摩擦や帯電により劣化していく消耗品であり、定期的な交換が必要です。
ここではドラムを交換する方法や、適切な交換時期についてまとめました。

ドラムの交換時期

トナーは残量が少なくなればコピー機から通知され、そのまま使い続けると印刷できなくなるので、交換時期はすぐにわかります。

対してドラムの寿命は、トナーの交換3回に対してドラムの交換1回がおおよその目安といわれています。

これは印刷枚数で換算すれば、A4用紙で10,000枚~12,000枚程度です。
メーカーによっても違いはありますが、いずれにせよ本体からメッセージが出るので、それに合わせて交換すれば問題ありません。

最近は交換時期になると、コピー機が自動的にメーカーに通知し、交換用のドラムカートリッジが届くサービスもあります。
ドラムの保管場所がない場合にも便利なシステムなので、利用を検討してみてください。

ドラムの交換方法

ドラムの交換は頻繁に行う作業ではないので、オフィスで働いていても「やったことがない」という人も少なくないはずです。

ドラムの交換手順は以下のとおりです。

  1. コピー機のフロントカバーを開ける。
  2. セットされている古いドラムを取り出す。
  3. 一体型の場合は新しいドラムをセットする
  4. 分離型の場合には、ドラムにトナーを取り付けてからコピー機にセットする

ドラム交換時の注意点

ドラム交換の際には、コピー機本体のスイッチをONにした状態で行いましょう
ドラムが正しくセットされているかどうかを、コピー機本体がチェックしてくれます。

また、ドラムはデリケートで傷つきやすいパーツです。
取り扱いは、直射日光や強い光にあてないようにしながら、丁寧にしましょう。

ドラムの交換をするときには、メーカーが公式に販売している純正のドラムをおすすめします。

また、メーカーや機種によっては、業者を介さないと交換できないタイプのものもあるので、事前に確認しておきましょう。
専門の業者でないと対応できない場合には、ドラムには触らずに交換を依頼してください。

コピー機のドラムについてのまとめ

コピー機のドラムは、スムーズな印刷のために欠かせないな部分です。
古くなったドラムをそのまま使い続けると、印刷物がきれいに仕上がりません。
適切な時期にドラムを交換し、業務内での印刷をストレスなく行いましょう。