コピー機のソート機能とは?資料を部ごとに印刷、並べ替えが不要に

複数部の資料を作るとき、手作業で部ごとに1枚ずつまとめる作業は昔から行われてきました。
1部や2部であればそれも簡単ですが、何十部も必要な場合は相当な手間と時間がかかってしまいます。

そこで利用してほしいのが、コピー機や複合機に搭載されているソート機能です。
ソート機能でどんなことができるのか、使い方を紹介します。

コピー機のソート機能(ソーター)とは

コピー機のソート機能は、印刷物を部ごとに並べ替える機能です。

通常、10ページの書類を15部用意する際には、10ページをそれぞれ15枚ずつコピーしてから、1枚ずつ手作業で並べ替えて、15部に仕分ける必要があります。
ソート機能を使用すれば、コピー機が自動で並べ替えて15部に仕分けてくれます。

排紙が終わった後のトレイには指定した順番、枚数で資料が並んでいるので、そのまま綴じたり封筒に入れたりすることが可能。
面倒な手作業での並べ替えを省略できるので、業務効率の向上に期待できます。

コピー機でのソートのやり方

少し前のコピー機の場合は、ソート機能はオプションで別途導入が必要な機能でした。
しかし、最近のコピー機の多くにはソート機能が標準で搭載されています。

ソート機能を使うには、まず原稿をコピー機に読み取らせましょう。
コピー機の操作パネルから「ソート」を選択してください。

枚数や両面印刷か片面印刷かを選べるほか、排紙の向き、書類のまとめ方も選択できるようになっています。
設定してスタートボタンを押すだけで必要な資料が完成です。

細かな操作手順や設定できる項目は機種やメーカーごとに違うので、取扱説明書を確認しましょう。

なお、自動原稿送り装置(ADF)があれば、複数枚の原稿を順番に読み取らせることもできます。

コピー機のソート機能の種類

コピー機のソート機能には幾つかの種類があり、用途にあった利用が可能です。ここでは「回転ソート」と「シフトソート」について解説します。

回転ソート

回転ソートは、1部ごとに90度ずつ、排紙の向きを変える機能です。
部と部の境目が分かりやすく、1部ごとに分けるのがより簡単になります。
大人数が参加する会議資料を作成する時などに重宝する機能です。

シフトソート

シフトソートは、1部ごとに排紙の位置を変える機能です。

左右に少しずれて出てくるので、一部がどこまでかが分かりやすくなります。
用途としては回転ソートに近いため、シフトソート機能がなく回転ソートのみを採用しているメーカーもあります。

フィニッシャーと併用でホチキス留めも不要に

ソート機能と併せて利用したい機能がフィニッシャーです。
フィニッシャーは、出力した紙が自動的にホチキスで留められる機能
手作業で1部ずつつホチキス止めしなくても、コピー機からホチキス留めされた資料が排紙されます。

部数が多くなれば、ホチキス留めも大変な作業です。
ソート機能とフィニッシャーを組み合わせることで、資料作成が一気に効率化します。

フィニッシャーには排紙口に取り付けるインナーフィニッシャーと、側面に取り付けるサドルフィニッシャーがあります。

インナーフィニッシャーはコンパクトで場所を取りにくい反面、ページ数が多い資料には対応できない点がデメリット。

サドルフィニッシャーは、多めの資料を綴じるなどハードな使い方も可能ですが、サイズが大きく、価格も高めです。
コピー機を使ったホチキス留めについては、下記ページも参考にしてください。

>コピー機でのホッチキス止めを自動化!ステープル機能とは?

ソート機能とスタック機能との違い

コピー機に、ソート機能とは別にスタック機能がついている場合もあります。
ソートはその部ごとに並べて複製する機能ですが、スタック機能は原稿を1ページごとに分けて印刷する機能です。

1,2,3の順の資料を3部コピーする場合を例に説明しましょう。
ソート機能を使うと、1、2、3、1、2、3、1……と並びます。
スタック機能を使った場合には、1、1、1、2、2、2、3……で排紙されます。

両者は似ているようでいて、活用できる場面が異なります。
ニーズに合わせて使い分けましょう。

コピー機のソート機能のまとめ

資料の作成はコピー機が活躍する場面。
ソート機能を利用すれば、資料作成にかかる手間や時間を大幅にカットできます。
自動原稿送り機能やフィニッシャーといったオプション機能と併用することでさらに便利になります。