コピー機で線が入るのを防ぐには?黒い線と白い線が入る場合について

コピー機で印刷した際に、用紙に黒や白の線が入ったことはありませんか?
本記事では、線が入る原因や、線が入ってしまった際の対処法、線が入らないようにするための予防法などを紹介していきます。

コピー機での印刷で黒い線が入る場合の対策

コピー機

コピー機での印刷で、黒い線が入ってしまう原因の多くは、ガラス面や原稿送り装置の汚れ。
多くの場合は、汚れている部分を丁寧に掃除することで対処が可能です。
それでも直らなければ保守サービスに依頼しましょう。

鏡面コピーで線が入る場合はガラス面を掃除

鏡面コピーで用紙に線が入ってしまう場合の原因は、鏡面ガラスの汚れであることがほとんどです。
鏡面ガラスに付着した汚れが、そのまま印刷に反映され、用紙に黒い線が入ってしまうのです。

まずは目視でガラス面をチェックしてみましょう。
鏡面ガラスは、原稿についたインクや消しゴムのカスなどによっても汚れてしまいます。
細かな汚れは真上から見ても確認できないこともあるため、角度を変えながら注意深く確認してください。

汚れが確認できたら、揮発性の高いアルコールと、やわらかい布を使用してガラス面を掃除します。なお、自分で掃除するのは鏡面ガラスの表面だけにとどめましょう。
内部が汚れる可能性は低いですが、仮に汚れていたとしても、専門業者でなければ改善は難しいため、安易に手を加えてはいけません。

自動原稿送り装置の使用時に線が入る場合は読み取り部分を掃除

通常の鏡面コピーでは線が入らず、原稿送り装置を使ったときだけ黒い線が入るケースでは、スリットガラスが汚れている可能性があります。
スリットガラスとは、鏡面ガラスの横にある細いガラス部分です。
目視で汚れを確認したら、水分を含んだやわらかい布で丁寧に拭き、その後乾拭きしましょう。

なお、スリットガラスには、ノリやセロハンテープの破片など、布で拭いても落ちない汚れが付着している可能性もあります。
このようなケースでは、まず指で丁寧に除去したうえで、水拭きと乾拭きをしてください。

PCからの印刷やFAX受信で線が入る場合

パソコンに保存してあるデータを印刷したり、FAXを受信したりした際に線が入ってしまうケースでは、コピー機本体内部の掃除が効果的です。
内部を丁寧に掃除しても改善しない場合は、保守サービスに連絡して対応してもらいましょう。

コピー機本体の内部を掃除する

パソコンから取り込んだデータや、FAX受信の際に線が入る場合、原因としてまず考えられるのは、本体内部にある、原稿を送るためのローラーに付着した汚れです。

清掃する際には、原稿送り装置のカバーを開け、ローラーを回しながら、少量の水を含ませた柔らかい布で拭き取ります。

トナーカートリッジを差し込むスロットの穴も掃除しておくと良いでしょう。
フロントカバーをあけてトナーカートリッジを取り出し、各スロットの穴を清掃棒で掃除してください。
清掃棒は、多くの機種でフロントカバーの裏に備え付けられています。

保守サービスに依頼する

データに問題がなく、内部の掃除をしてもまだ線が入るのであれば、これ以上自分でできることはありません。

保守サービスへ依頼し、専門知識と技術を有するスタッフに対処してもらいましょう。
素人が無理に原因を探ろうとしたり、修理しようとすると、かえって状況を悪化させ、結果的に修理コストが高くついたり、コピー機を使えない期間が長くなってしまうおそれがあります。

コピー機での印刷で白い線が入る場合の対処法

悩む女性

コピー機での印刷時に白い線が入るケースでは、黒い線が入るケースとは異なる原因と対処法があります。
白い線が入ってしまう原因としては、コピー機の内部に使用されているパーツの劣化や不良が挙げられます。
特に多いのは、ドラムユニットの不良やメインチャージャーの劣化や汚れ、LSUの汚れなどです。

メインチャージャーの汚れが原因なら、附属の掃除棒で清掃をすれば症状が改善します。
それでも改善しなければ、やはり保守サービスに連絡して対処してもらいましょう。

解決しない場合は専門業者に依頼

専門家

コピー機の印刷で黒や白の線が入る原因には幾つかの原因がありますが、ここまで紹介してきた方法で改善しないのなら、ユーザー自身で解決するのは困難です。
専門業者に依頼し、確実に対処してもらいましょう。重ね重ねお伝えしているように、自身で無理に直そうとすると、かえって症状を悪化させ、余計な修理コストが発生してしまうおそれがあります。

また、線が入るわけではないものの、手にインクが付着する、印刷物に色ムラがある、表面がザラザラしているといった症状も、専門業者を頼るべきケースです。
専門業者へ相談するときは、どのような症状が発生しているのかを、できるだけ詳しく伝え、出してもらった見積もりに納得したうえで修理を依頼しましょう。

日頃からのメンテナンスで黒い線・白い線を予防

印刷物に線が入るなどのトラブルでコピー機の使用ができない時間ができるとると、通常の業務に支障をきたします。
普段からメンテナンスを行うことで、トラブルが発生する可能性を下げていきましょう。洗浄カートリッジやヘッド洗浄液を用いた清掃や、ローラーの定期的なクリーニングは、自分でできる有効なメンテナンスです。

また、メンテナンスをプロに任せてしまうという方法もあります。
専門業者によるメンテナンスサポートを利用すれば、プロが定期的に点検を行い、トラブルの芽を未然に摘んでくれるので、コピー機を長期間、安心して利用することができます。

コピー機での印刷で線が入る際のまとめ

コピー機を用いた印刷で、用紙に黒や白の線が入ってしまう際の原因や対策を紹介しました。どんなに丁寧に使用していても全てのトラブルを防ぐことは出来ませんが、定期的に適切なメンテナンスを行うことで、その頻度を大きく下げることができます。

トラブルが発生した時には、本記事でお伝えした方法を試してみてください。それでも改善しなければ、保守サービスへの相談、依頼をおすすめします。