コピー機の手差し印刷のやり方と注意点

コピー機で、通常のコピー用紙を用いた印刷をする際には、給紙トレイに用紙をセットします。
ただし、封筒やハガキ、厚紙、ラベル紙、OHPフィルムなど、給紙トレイにセットできない用紙を用いる場合は、手差し印刷を行います。

本記事では、コピー機の手差し印刷のやり方や利用シーン、設定方法などについて解説していきます。

コピー機の手差し印刷とは

手差し印刷

コピー機や複合機の多くには、給紙トレイとは別に、本体サイドに手差し印刷用のトレイが用意されています。

手差し印刷は、給紙トレイではなく、この手差しトレイに直接用紙をセットし、印刷する手法です。
給紙トレイはセットできる用紙のサイズが決まっており、既定のサイズから外れた用紙での印刷はできません。

用紙を送りこめたとしても、詰まりをはじめさまざまなトラブルを発生させる原因になってしまうおそれもあります。
手差し印刷なら、封筒やハガキ、厚紙、薄紙、ラベル紙など、給紙トレイにセットできない用紙への印刷が可能です。

特に、ハガキへの印刷が必要な年賀状や暑中見舞いの時期には、手差し印刷機能が活躍してくれるでしょう。

コピー機での手差し印刷のやり方

コピー機

コピー機での手差し印刷は、通常のコピーとは異なる設定・手順で行います。コピー機で手差し印刷を行う際の、設定方法や手順を解説していきます。

手差し印刷の設定をする

手差し印刷は、通常とは異なるモードで印刷を実行するため、事前に設定を済ませておく必要があります。
パソコンでプリンタードライバーの設定画面にアクセスし、機種ごとに定められた手順に則って設定を行いましょう。

機種によって設定項目が異なりますが、一般的には「用紙トレイ」の設定を行います。用紙トレイを通常の給紙トレイから、手差しトレイに設定変更しましょう。
あわせて給紙の方向や使用する用紙の種類などを選択します。

手差しトレイに用紙をセットして印刷

設定が完了したら、手差し印刷トレイに用紙をセットして、印刷をスタートします。
印刷が始まったら、レイアウトの崩れなどが生じていないかチェックしておきましょう。

ラベル用紙やコート紙、OHPフィルムなどは、重なったまま送り込まやすく、詰まりやすいので、事前にきちんとさばき、端を揃えておきましょう。

また、できるだけ少ない枚数で印刷を行うのもコツです。
通常の給紙トレイ使用時のように、大量の用紙をセットしてしまうと、やはり重なったまま送られるリスクが高まります。

裏紙を手差し印刷で使っても大丈夫?

コピー用紙

コピー機での手差し印刷に、裏紙を使用している企業は少なくありません。一見コストダウンに繋がりそうな裏紙の利用ですが、リスクのある方法なので、推奨はされません。
裏紙の使用が推奨されない理由と、万が一使用する場合のポイントは以下の通りです。

メーカーは紙詰まりとなるため裏紙の使用を推奨していない

ほとんどのコピー機メーカーでは、裏紙の使用を推奨していません。
裏紙は用紙同士がくっつきやすいため、通常の用紙よりも紙詰まりを起こすリスクが高いです。
また、過去に印刷したときのトナーが付着しているため、本体内部が汚れる原因にもなります。

基本的には、裏紙の利用は控えるべきでしょう。
万が一、裏紙を使用して手差し印刷を実行し、何らかのトラブルが起きたとき、メーカーの保証を受けられないおそれもあります。

裏紙を使用する際のポイント※非推奨

推奨はしませんが、もし裏紙を使用したいのなら、印刷に失敗した用紙をそのまま使うのが基本です。
また、通常の給紙トレイではなく、手差しトレイを使用しましょう。

折り目がある、サイズ違いの用紙が混ざっている、といったケースでは、トラブルの発生リスクを高めてしまうため注意が必要です。
また、写真やイラストなどを印刷したもの、ホッチキスの針がついているものなども、故障のリスクを招くため使用しないようにしましょう。

複合機やコピー機のモデルによっては、裏紙や再使用紙の利用ができるタイプもあるため、そのような機種を導入するのもアリです。

コピー機の手差し印刷についてのまとめ

コピー機の手差し印刷は、ハガキや封筒、ラベル用紙など、通常の給紙トレイでは使用できない用紙への印刷で使います。

なお、裏紙の利用は、リスクが高く、メーカーも推奨していない方法になるので、基本的には控えるようにしましょう。