コピー機の冊子印刷機能を利用すれば、簡単な操作で冊子を作成することができます。
本記事では、冊子印刷の基本的な手順や、きれいに印刷するための注意点、組み合わせて便利なオプションなどを紹介していきます。
コピー機での冊子印刷のやり方・手順
冊子印刷機能の呼称はメーカーや機種によって異なります。
SHARPでは「中綴じ印刷」、CANONなら「製本コピー」、RICOHでは「製本印刷」の呼称を使用しています。
呼称は違えど、やっていることはどのメーカーでも変わりありません。
複数の用紙を重ね合わせ、小冊子になるよう割り振って両面コピーを行います。
コピーされた用紙を重ねて折れば、冊子になる仕組みです。
コピー機で冊子印刷する際の基本的な手順は以下のとおりです。
- 操作パネルの「コピー」から、「その他の機能」を選択、「製本」を押す。
- 原稿に合わせて製本の方法を選ぶ。
- 設定に問題がなければ、「OK」から「閉じる」を押す。
- 本体のコピーボタンを押してコピーを開始する。
コピー機で冊子印刷する際の確認事項
コピー機の冊子印刷は、使いこなせば作業効率を大きく上げられますが、失敗しないように注意が必要なポイントもあります。
冊子印刷する際の注意点
コピー機の冊子印刷は、あくまで簡易的なもの。
一度に印刷するページ数は20ページ程度に抑えましょう。
また、原稿サイズと用紙があっているかも印刷前に確認します。
見開きレイアウトを使っている場合には、ページ位置もチェックしましょう。
見開きでつながっているようなレイアウトのページがある場合は、正しく見開きになるようページを設定します。
この時、中綴じ印刷は真ん中が見えにくくなるので、ホチキスでつぶれないように余白を開けることも忘れずに。一般的には5ミリ程度余白があれば問題ありません。
いちどに多くの用紙を使用する冊子印刷では、間違った設定で一度に印刷してしまうと、用紙が大量に無駄になります。
プレビューモードで確認してから、まずは1部のみテストで印刷するようにしてください。
フィニッシャー機能との連携で更に便利に
フィニッシャーとは、冊子印刷や中綴じの仕上げをしてくれるオプション機能です。
通常なら、出来上がった印刷物は自分でホチキスで留めなければいけませんが、フィニッシャーがあれば、ホチキス留めのほか、パンチ処理も可能です。
フィニッシャーは多くのコピー機でオプションとして導入できるので、冊子印刷をする可能性が高い場合には導入することを検討してみてください。
本格的な製本は専門の印刷業者に依頼
より大量の冊子や、本格的な冊子を作るのであれば、専門の印刷業者に依頼してください。
コピー機で数百部の資料作成をすれば、時間も人材費もかかるため、オフィスでの通常作業にも支障ができます。
また、大量印刷によって不具合やトラブルが起きてしまうかもしれません。
印刷業者であれば、大量の冊子印刷や大きな用紙を使った冊子にも対応可能です。
さらに美しく製本できるため、社外向け、お客様向けの資料やパンフレット印刷にも適しています。
資料の大量作成や社外向けの資料作成には、専門業者に任せることも検討してください。
コンビニのコピー機でも冊子の作成が可能
コンビニのマルチコピー機でも、冊子印刷が可能です。
具体的な手順は以下のとおりです。
- コンビニのマルチコピー機で「プリント」を選択。
- 冊子機能で綴じる方向を選択して、部数を設定。
- 右綴じ・左綴じを選択。
- 料金を入れ、スタートボタンを押せば支払えばプリントが始まる。
ただしコンビニのコピー機による冊子印刷は、ページ順に印刷するだけで、仕上げはしてくれません。
ステープラーを使って留める工程は自身で行いましょう。
また、カラーとモノクロをまとめて印刷することはできないので、表紙など一部分だけをカラーにしたい場合は、別々に印刷するようにしましょう。
コピー機で冊子を印刷する方法についてのまとめ
冊子印刷の手順を頭に入れておくと、コピー機を活用できる幅が広がります
ただし部数が多い場合や、本格的な製本をしたい場合は、専門の印刷業者に依頼してください。