スキャナーで文書や写真などをスキャンしたあと、パソコンへ取り込むことにより保存や編集が可能です。
ただ、初めてスキャナーを利用する方や、パソコンに詳しくない方は、取り込み方自体がわからないという方も多いでしょう。
本記事では、そのような方たちを対象に、スキャンした画像をパソコンに取り込む方法を解説します。
複合機やスキャナーを使ってスキャンした画像をパソコンに取り込む方法【Windows10】
スキャンが可能なのはスキャナーだけではありません。
スキャナー機能を搭載した複合機でもスキャンが可能です。
複合機やスキャナーでスキャンした画像は、デジタルデータとしてパソコンに取り込めますが、メーカーや機種により方法が異なるため注意しましょう。
ここでは、複合機やスキャナーの代表的なメーカーをピックアップし、個別に画像を取り込む方法を解説します。
ブラザー
まず原稿をセットする前に、自動送り装置や原稿台ガラスが汚れていないか確認してください。
自動送り装置、または原稿台ガラスに読み取りたい原稿をセットしましょう。
[スキャン]→[ファイル]と進み、機種によっては、本体に備わっている選択ボタンを操作します。
保存先のパソコンを選択し、最後に[スタート]を選択すれば、スキャンした画像がパソコンに保存されます。
設定を変更する場合には、[設定変更]→[本体から設定する]→[オン]と進みます。
リコー
まずは、データを保存するための共有フォルダをパソコンに作成します。スキャナーの設定を行う必要があるため、パソコン側で、IPアドレスやコンピューター名、ログインユーザー名、ドメイン名などを確認してください。
その後、スキャニングした複合機のアドレス帳に、宛先の情報を登録します。
あとは、登録した宛先へスキャンしたデータを送るだけです。
キャノン
基本的に、スキャナーや複合機側だけで原稿の読み取り、パソコンへの保存という一連の作業が可能です。
まずは原稿を本体にセットしましょう。
ホーム画面から、[スキャン]を選択します。
ログイン画面が表示された状態で、ユーザー名やパスワードなどの情報を入力してください。
必要に応じて認証サーバーの設定も行います。
スキャナーの基本画面で[PC]を選択し、取り込んだ画像を保存するパソコンを選択します。
再び基本画面に戻ってスキャンの種類を選び、[スタート]を押せば原稿を読み取り始めます。
富士フイルム
まず、パソコン側で準備を行う必要があります。
フルコンピューター名や、ログインに必要なユーザー名、パスワード情報、共有フォルダ名を確認してください。
これらの情報は、スキャナーや複合機に登録しなくてはならないため、忘れないよう控えておきましょう。
次に、パソコンに画像を保存するための共有フォルダを作成し、複合機へ宛先の新規登録を行いましょう。
[スキャナー]→[宛先表]→[宛先の新規登録]→[新規入力]→[SMB]→[次へ]と進みましょう。
[宛先名]を選び、入力後に[決定]を選択。
そのまま[次へ]→[閉じる]と進みます。
その後は本体に原稿をセットしてスキャンを実行します。
[宛先表]で宛先を選び、[スタート]を押してください。
パソコン側の共有フォルダで、画像がきちんと取り込めているか確認しましょう。
>スキャンの仕方と取り込みの注意点とは?スキャナーの使い方についても紹介
複合機やスキャナーを使ってスキャンした画像の保存先を確認するには?【Windows10】
スキャンした画像がどこに保存されたかわからない、といったケースは珍しくありません。
特に、スキャナーや複合機、パソコンに詳しくない方は、このようなトラブルも多いはずです。
ここでは、メーカー別でスキャンした画像の保存先を確認する方法を解説します。
ブラザー
まずは、パソコン側でControlCenterを起動しましょう。
アイコンをクリックして開き、[デバイス設定]→[スキャンキー設定]と進んでください。
[ファイル]→[保存先フォルダー]を確認しましょう。
ここで表示されるフォルダに、取り込んだ画像が保存されています。
保存先のフォルダは変更が可能です。
なお、モデルやバージョンにより操作が異なるため注意しましょう。
リコー
使用するプログラムや、Windowsのバージョンによって保存先が異なるため注意が必要です。
ここでご紹介するのは、Windows2000を使用しているケースです。
デスクトップからマイドキュメントを選び、ダブルクリックして開きましょう。
展開したフォルダの中から、[Caplio]を選びます。
ダブルクリックして開くと、日付ごとのフォルダが表示されるため、この中から保存先を探しましょう。
なお、ここで保存したはずの画像が見つからないときには、[スタート]→[プログラム]→[Caplio Software]→[RICOH Gate La]と進みます。
[MENU]→[オプション設定]と進んでください。
[保存先フォルダ]が表示されている場所に、スキャンした画像が保存されています。
キャノン
Windows7やVista、XPなどはいずれも[MP Navigation EX]に画像が保存されます。
あくまで初期設定における話であるため、設定を変更していると違う場所に保存されてしまいます。
現在の保存先を確認するには、MP Navigation EXを起動し、[環境設定]→[基本設定]→[保存する場所]でチェック可能です。
富士フイルム
複合機の本体側から、スキャンした画像がパソコンに送られたか確認するには、本体の[ジョブ確認]を選びます。
[実行完了]もしくは[実行中/待ち]を選び、転送したデータの[状態]をチェックしてください。
転送が正常完了となっていれば、パソコンへの送信は成功しています。
[閉じる]を押して操作を終了しましょう。
次に、パソコン側で確認をします。
パソコン側で保存先を確認するには、あらかじめ作成しておいた共有フォルダを開きます。
共有フォルダ内にあるデータをダブルクリックして開き、中身を確認してください。
iPhoneを使ってスキャンした画像をパソコンに取り込む方法
iPhoneを使用して、文書や画像のスキャンが可能です。
iPhoneでスキャンした画像をパソコンへ取り込むには、メールで送信してフォルダへ保存するほか、iCloud DriveやCopy Trans Filey、Googleフォトを使用する方法があります。
①iCloud Driveを活用する
iPhoneのメモアプリを起動し、[書類をスキャン]を選択します。
カメラをかざして原稿を読み取り、プレビュー画面で確認のうえ[保存]をタップしましょう。
スキャンしたデータをPDF化して共有するため、共有メニューで[ファイルに保存]を選びます。
次にiCloud Driveを選択すれば、PCやタブレット端末との共有が可能です。
②アプリ「CopyTrans Filey」を使う
先ほどと同じ手順で、メモアプリから原稿を読み取りましょう。
パソコンへCopy Trans Fileyをインストールしてください。
インストールしたら起動し、iPhoneを接続しましょう。
メイン画面にスキャンした画像が表示されるので、必要なフォルダを選んで保存してください。
③Google フォトの「フォトスキャン」を使う
フォトスキャンby Googleフォトのアプリを端末にダウンロードします。
アプリを起動し、読み取りたい原稿をスキャンしましょう。
スキャンした画像は、自動的にGoogleフォトへバックアップされます。
特別な操作は必要なく、簡単に保存が可能です。
まとめ
メーカーやモデル、OSのバージョンなどにより、画像をパソコンへ取り込む方法は変わります。
ここでご紹介した方法や付属の説明書を確認しつつ、画像をスキャンしてみてください。
また、大量の原稿をスキャンしたい、ハイクオリティで保存したいといったシーンでは、スキャンサービスの利用がおすすめです。
費用はかかりますが、高品質かつスピーディにスキャンができるため、ぜひ検討してみてください。