取り込んだ写真にメッセージを入れる、日付や注釈を書き込むなど、スキャンした画像に文字を入れられれば、画像を使った表現の幅がグッと広がります。
本記事では、スキャンした画像に文字を入れる5つの方法を解説しましょう。
スキャンした画像に文字を入れる方法①ペイントを使う
ペイントは、Windows搭載のパソコンにデフォルトで実装されている画像編集ソフトです。
トリミングやサイズ変更などのほか、範囲を指定しての塗りつぶしなどさまざまなことが可能です。
画像への文字入れも簡単にできます。
1.ペイントを起動しファイルを開く
まずはペイントを起動します。
Windowsの検索窓に「ペイント」と打ち込めばすぐに表示されるはずです。
起動したら、ファイルメニューから、もしくは保存先フォルダから直接ドラッグ&ドロップして画像を開きましょう。
2.ツールのAをクリック
上部に展開しているメニューから、[A]を選んでください。
[A]はテキストツールです。
選択したら、画像の上で文字を入れたい範囲を選択してください。
3.内容を入力
画像の上でドラッグすれば、文字を入力する範囲を指定できます。
その状態で文字を入力しましょう。
フォントのサイズや形式、色なども上部メニューから設定できます。
4.保存
文字入力が完了したら、メニューの[ファイル]から保存しましょう。
[ファイル]をクリックし、[名前を付けて保存]を選んでください。
ファイル名をつけたら、任意のフォルダへ保存します。
スキャンした画像に文字を入れる方法②画像編集ソフトを使う
画像編集ソフトを利用して、画像に文字を入力することも可能です。
基本的に、画像編集ソフトの多くには文字入力のできる機能が備わっています。
ここでは、有料ソフトの代表格であるPhotoshopと、無料で人気のGimpで文字を入れる方法を解説します。
Photoshop(有料ソフト)
Photoshopは、高度な機能を備えた画像編集ソフトです。
画像の合成から写真の加工まで、あらゆる画像編集を可能とするソフトであり、世界中のクリエイターが愛用しています。
高度な編集を行うには、ある程度知識や技術が必要ですが、文字を入れるだけならそれほど難しくはありません。
1.ツールパネルの文字ツールを選択
ツールパネルでは、横書き文字ツールや縦書き文字ツール、横書き文字マスクツールなどを選べます。
任意で文字ツールを選び、画像の上で文字を入力したいところを指定します。
2.内容を入力
画像の上でクリックすると、カーソルが表示されます。
カーソルが表示された場所へ文字を入力できるため、好きな文字を書き込んでみましょう。
なお、文字の色や大きさなどはあとから変更できるため、この時点では気にしなくて大丈夫です。
3.文字を編集
Photoshopには、文字を編集するさまざまな機能が搭載されています。
入力した文字を大きくする、色を変える、配置を変える、アンダーラインを引くなど、あらゆる編集が可能です。
失敗してもやり直しができるため、さまざまな文字の編集にチャレンジしてみましょう。
4.保存
文字の入力や編集が終わったら、データを保存します。
保存先がわからなくならないよう、あらかじめフォルダを作成しておくとよいかもしれません。
Gimp(無料ソフト)
有料画像編集ソフトの代表格がPhotoshopだとすれば、Gimpは無料ソフトの代表です。
Photoshopと比べても遜色ないほど高度な機能を備えており、サポート体制が充実しているのも特徴です。
1.ツールのAをクリック
文字を入力するときは、ツールボックスからテキストツールを選択します。
Gimpにおけるテキストツールも、[A]で表示されています。
なお、テキストツールを使用するときは、あらかじめ編集したい画像を展開しておく必要があります。
2.ツールオプションを選択
テキストツールを選択すると、ツールオプションが表示されます。
ここでは、フォントの種類や色、サイズなどを選択しましょう。
ツールオプションを選択すれば、いつでも文字入力が可能です。
3.内容を入力
展開している画像の上にカーソルを移動させ、左クリックしてください。
文字を入力できる領域が展開するため、そこへ文字を入れていきます。
なお、文字入力したいスペースが決まっているのなら、そこへテキストボックスを展開させて入力できます。
4.保存
編集が完了したら、メニューから保存を選んでフォルダへ保管しましょう。
スキャンした画像に文字を入れる方法③スキャンした画像をワードに貼り付ける
Wordは、officeソフトの一種です。
Wordは文書作成ソフトですが、スキャンした画像を貼りつけて編集ができます。
もちろん、画像に文字を入力することも可能です。
1.ワードのヘッダーにスキャンした画像を挿入
まずはWordを起動しましょう。
ファイルをWord上で開き、余白部分で右クリックしてください。
[ヘッダーの編集]メニューが表示されるため、クリックしましょう。
[デザイン]→[挿入]を選び、[画像]と進むとヘッダーに画像を挿入できます。
2.画像のサイズや位置の調整
画像サイズや位置を必要に応じて調整します。
画像の上で右クリックし、[レイアウトの詳細設定]をクリックしましょう。
[サイズ]や[位置]タブで、画像のレイアウトを変更します。
3.内容を入力
この状態ですでに文字の入力が可能です。
カーソルを移動させ、必要なスペースへ文字を入力しましょう。
4.位置の微調整
文字入力が完了すれば、必要に応じて画像全体の位置を微調整します。
改行を入れながら垂直方向の位置を合わせ、水平方向はインデントマーカーをドラッグして調整しましょう。
右クリックでメニューを展開し、[段落]や[インデント行間]などのタブでさらに微調整を行います。
5.保存
すべての編集が終了したら、確認したうえで保存をしましょう。
スキャンした画像に文字を入れる方法④スキャンした画像をエクセルに貼り付ける
Excelも、Word同様officeソフトのひとつです。
表計算ソフトとして有名ですが、実はちょっとした画像の編集もできます。
ここでは、Excelにスキャンした画像を貼り付け、そのうえで文字入力を行う方法をお伝えします。
1.エクセルのヘッダーにスキャンした画像を挿入
スキャンし、データとして保存してあるファイルをExcelに貼りつけます。
ただ、そのまま画像を貼りつけてしまうと、文字の入力ができません。
そのため、ヘッダーに貼りつけてから文字を入力します。
メニューの[ページレイアウト]から[ページ設定]と進み、[ヘッダー]→[ヘッダーの編集]→[図の挿入]と進みましょう。
これで、ヘッダーに画像を貼りつけられます。
2.画像のサイズや位置の調整
画像を調整するには、ページ設定メニューから余白を設定しましょう。
余白をゼロにしたうえで、プリンターで「ふちなし印刷」を有効にします。
3.位置の微調整
微調整は各セルのサイズでコントロールします。
行の高さや列の幅を変更、セルサイズと入力欄がマッチするように調整してください。
4.内容を入力
文字サイズや表示形式などを指定し、文字を入力します。
入力するスペースに合わせてサイズや行そろえなどを決めましょう。
5.保存
すべての作業が完了したら、確認してから保存をしましょう。
⑤手書きで書き込むならiPhoneのメモアプリが便利
実はiPhoneメモアプリを使用して画像に文字を書き込めることをご存知でしょうか。
ここでは、iPhoneのメモアプリで画像をスキャンし、編集をする方法をご紹介します。
1.メモアプリを使用し、スキャンする
iPhoneのメモアプリは、メモを書き込めるだけでなく、スキャン機能も備わっています。まずはメモアプリで画像をスキャンし、保存しましょう。
メモアプリを起動し、下部にあるカメラマークをタップしてください。
[書類をスキャン]を選び、取り込みたい画像をスキャンします。
レンズを向けると、自動的にスキャンする範囲を選んでスキャンが始まります。
2.画面右上の「共有」アイコンをタップ
先ほどのカメラマークの隣に、マークアップのメニューが用意されているため、そこをタップします。
なお、iOSのバージョンによって、マークアップメニューの位置が上部に表示されることもあります。
3.メニューから「マークアップ」を選択し書き込み
マークアップメニューを選択すると、手描きで文字の入力が可能な状態となります。
ペンの形や色などを画面下部から選択できるため、任意で選んでください。
ペンの形や色を選べば、あとは指先を使って文字を入力します。
指先で直接入力できるため、直感的に文字を書けることが大きな特徴です。
なお、入力した文字を消したい、やり直したいといったときは、上部の矢印メニューをタップしましょう。
左に向いている矢印をタップすれば、ひとつ前の工程へ戻ります。
4.保存
編集が終わったら、完了をタップしましょう。
完了をタップすれば、自動的にデータが保存されます。
なお、保存したデータは再度マークアップ画面で編集が可能です。
まとめ
スキャンした画像に文字を入力するには、ペイントや編集ソフト、Word、Excel、iPhoneのメモアプリなどを使用します。
それぞれの方法に特徴があるため、ニーズやシーンにマッチしたものを選びましょう。
手軽に文字を手書きしたいのなら、iPhoneのメモアプリがおすすめです。
同時に高度な画像編集もしたいのなら、PhotoshopやGimpを選択肢に加えてみましょう。