スキャンした画像とデジカメや携帯で撮影した写真の違いとは?

デジカメやスマホで撮影した写真は、デジタルデータとして保存できますが、スキャンした画像との違いをご存知でしょうか。
例えば、手元にある文書をスキャナーでスキャンしたデータと、スマホで撮影したデータは、どちらもデジタルデータでそれほど違いがないようにも思えるかもしれません。
しかし両者には明確な違いがあります。

本記事では、スキャンした画像と、デジカメ・スマホなどで撮影した写真の違い、またiPhoneでスキャンする方法についてもご紹介します。

スキャンした画像とデジカメで撮影した写真の違いとは?

デジカメで撮影した写真

デジカメやスマホは、軽量かつコンパクトな設計のものが多く、いつでも手軽に写真を撮影できるメリットがあります。
ただ、デジカメやスマホで撮影したデータは編集が難しく、鮮明な画像として残しにくいというデメリットもあります。
一方、スキャンした画像はデータとして読み込むことができ、なおかつ一定のクオリティで画像作成ができるメリットがあるのです。

スキャンした画像はデータとして読み取り可能

スキャナーを使用して文書や画像を取り込んだ場合、OCR処理を施せばテキストデータとして取り込めます。
検索が容易になるのもメリットといえるでしょう。
手描きのイラストをスキャンすればパソコンを用いて編集もでき、取り込んだ画像をクリエイティブに使えます。

OCR(文字認識機能)でテキストデータに変換できる

OCRとは、Optical Character Readerの頭文字をとった言葉です。
紙に書かれている文字を、デジタルデータとして変換できる技術を指します。
文書をデジタルデータとして取り込んだ場合、通常コンピューターはただの画像として認識してしまいます。
OCR処理を施せば文字情報をデジタル化できるため、コンピューターが文字として読み取れる状態にできるのです。

つまり、OCR処理を行えば、スキャンした画像をテキストデータとして残すことができ、コピペや検索も可能となります。
ファイル名だけでなく、文書に含まれるワードで検索ができるため、必要な情報をスピーディに取り出せます。
さらに、Wordなどの形式へ変換も可能。
読み込んだデータをパソコン上で編集できるのです。

手書きのイラストならパソコンで編集が可能

趣味で絵を描いている方や、イラスト関連の仕事に従事している方なら、着色や編集をパソコン上で行いたい方は少なくないでしょう。
スキャンを使えば、たとえばスケッチブックやノートに描いた手書きのイラストを、パソコンで着色できます。
スキャンした画像はデジタルデータとして保存できるため、パソコンのモニター上でさまざまな編集ができるのです。

>スキャンとは何か?コピーとの違いとその活用方法について解説

スキャンなら一定のクオリティで画像作成ができる

デジカメやスマホで写真を撮影する場合、撮影者の技術や経験により仕上がりが大きく左右されます。
手振れで画像が乱れる、逆光で写真が見にくい、背景に余計なものが写り込んでいる、といったケースも珍しくありません。

一方、スキャナーで画像を取り込むのなら、このような心配は無用です。
本体にデータとして取り込みたい原稿をセットし、所定の操作を行えばキレイに画像を取り込めます。
正しく操作を行いさえすれば、使用者の技術や経験に左右されません。
ある程度クオリティの高い状態で画像を取り込めるため、補正も最小限で済み、編集作業の負担も少なくできるでしょう。

iPhoneでもスキャン可能!スキャンアプリの写真とカメラアプリの写真の違いとは?

iPhoneでもスキャン可能
実は、iPhoneでも文書や画像のスキャンが可能なことをご存じでしょうか。
ここでは、スキャンアプリとカメラアプリの写真の違いや、iPhoneを使ってスキャンをする方法について解説します。

スキャンアプリとカメラアプリの写真の違い

スキャンアプリとカメラアプリには、さまざまな違いがあります。
スキャンアプリには、自動画像補正機能が備わっているため、鮮明なデータとして取り込める特徴があります。
また、文字の読み取りやページの統合が可能なのも、カメラアプリにはない特徴といえるでしょう。

自動画像補正で鮮明なデータを取り込める

スマホのカメラアプリで撮影をした場合、画像が斜めになってしまうことがあります。
撮影をするときの姿勢が悪い、または手振れなどにより、このようなことが起きてしまうことは珍しくありません。
また、画像に影や余計な背景が入りこんでしまい、クオリティの低い仕上がりになってしまうこともあります。

一方、スキャンアプリならこのような心配がありません。
多くのスキャンアプリには自動補正機能が備わっており、画像が多少傾いていても自動的に補正をしてくれるのです。
また、自動補正機能により明るさやコントラストを調整してくれるものもあります。
このようなスキャンアプリを使用すれば、鮮明な状態でデータを取り込めます。

文字の読み取りやページ統合が可能

基本的に、カメラアプリで撮影した写真は文字の読み取りができません。
スキャンアプリによっては、OCR機能が備わったものもあるため、画像内の文字をテキストとして認識できます。
また、ページを統合してくれる機能が備わったものもあるため、関連する画像を整理整頓できるのもメリットといえるでしょう。

iPhoneでスキャンする方法

iPhoneにはさまざまな機能がありますが、スキャン機能も備わっています。
ここでは、iPhoneでスキャンする方法をお伝えします。

メモアプリのスキャン機能を使う

iPhoneのメモアプリにはスキャン機能が実装されています。
まずはメモアプリを起動し、[+]をタップしましょう。
[書類をスキャン]を選ぶとカメラが起動するため、読み取りたい画像や文書をカーソルに合わせます。
自動的に読み取りが開始されるため、終わるまで待ちましょう。
画像の角をタップして動かすと、傾きを調整できます。
終わったら、[保存]をタップしましょう。

スキャンアプリをダウンロードする

メモアプリ以外にも、さまざまなスキャンアプリがリリースされています。

スキャンアプリには、メモアプリにはない画像の自動補正や文字認識が可能なものもあります。
自動認識機能が備わったタイプなら、大量の文書や画像をスキャンしたいときにも適しています。
スキャンアプリを選ぶときは、操作性や自動認識機能の有無、可能な画像の保存形式などをチェックしましょう。
また、アプリによってスキャン後にできることが異なるため、どのような機能が備わっているのかしっかり確認してください。

まとめ

手軽に写真撮影を楽しみたいだけなら、デジカメやスマホで十分です。
しかし、鮮明なデータを取り込みたい、編集の負担を少なくしたい、テキストを認識したいなどの要望があるのなら、スキャナーやスキャンアプリの使用をおすすめします。
本記事では、iPhoneでのスキャン方法についても解説しました。
まずはメモアプリを試し、不満を感じたらそのときにスキャンアプリの利用を検討してみるとよいでしょう。