複合機・スキャナーを使った両面スキャンのやり方

両面印刷されている紙資料をスキャンする際に、片面ずつセッティングしてスキャンしていませんか?
今回は、複合機を使った両面スキャンのやり方、片面スキャンしかできないスキャナーでの両面スキャンのやり方を解説します。

両面スキャンが可能なスキャナーでのやり方

両面スキャンが可能なスキャナーでのやり方

スキャナーには様々な種類があり、一気に両面スキャンができるものも存在します。
しかし、原稿がすべて両面であれば問題ありませんが、両面片面が混在している場合は注意が必要です。
上手に両面スキャンができる方法をみていきましょう。

両面原稿のみの場合

「自動原稿送り装置」の付いている複合機であれば両面スキャンが可能です。
宛先を指定し、「両面原稿」の項目を選択します。

メーカーによっては「縦とじ」か「横とじ」なのかを選択する必要があります。
また、選択画面がない場合にA4R、B5R、A5Rの横向き原稿を縦置きでセットしてしまうと画像の裏表面の天地が逆になってしまう場合があるので注意が必要です。

両面・片面の原稿が混在する場合

原稿に片面のみの書類があり、両面・片面の原稿が混在する場合、そのまま両面スキャンしてしまうとデータにも白紙ページができてしまいます。
この白紙ページを手作業で削除するのは大変な手間になってしまいます。

そんな時はスキャナー機能の「白紙スキップ」を設定することでPDF化する際に自動で白紙ページを削除してくれるので便利です。

片面スキャナーでの両面スキャンのやり方

片面スキャナーでの両面スキャンのやり方

スキャナーによっては両面読み込みに対応していないものもあります。
両面スキャンをしたい場合は手作業で行うしかありませんが大変な手間と労力が必要になり、あまり現実的とは言えません。

両面スキャン機能のない機種でも効率よく簡単に両面スキャンができる方法をご紹介しましょう。

裏表をそれぞれまとめてスキャン

片面スキャナーで原稿を両面スキャンするにはまず、自動原稿送り装置に原稿をセットし、書類の最初のページから順に片面だけをすべてスキャンします。
全部スキャンし終えたら書類をそのまま裏返し、最後のページから片面スキャンしてください。
この作業により、表面だけのデータと裏面だけのデータが出来上がります。

表面と裏面を交互に合成

裏表全ページのスキャンが終わったら、次に裏表を交互に合成する作業に入ります。
この作業では複数ファイルの結合や分割が簡単にできる「PDFSAM(PDF Split and Marge)」というPDF編集ツールを使用するのでご注意ください。

PDFSAMをインストール

まずPDFSAMを公式サイトよりインストールします。
PDFSAMを活用すると、PDFファイルの結合や分割がスムーズにできるだけでなく、作成されるPDFのバージョンも指定することが可能です。

両面スキャンに対応していないスキャナーでは面倒な原稿のPDF化も、とても簡単にできるので評判のいいツールです。

表面と裏面を合成する

インストールが完了したらアプリを開き、メニューから「交互にミックス」を選択します。
すると、画面に最初にスキャンした表面だけのファイルと裏面だけのファイルの2つのデータが表示されます。

この2つのデータをドラッグアンドドロップし、さらに裏面だけをスキャンした2つ目のファイルには「逆順」項目にチェックを入れましょう。
あとは実行ボタンを押すだけで両面スキャンされたものと同じPDFデータが完成します。

原稿の向きを間違えた場合は回転させる

原稿を読み取る時にページの向きを間違えてスキャンしてしまった場合は、メニューの「回転」からデータの向きを直すことが可能です。
全ページはもちろん、偶数・奇数ページだけを回転するといった指定も可能ですし、回転の向きを90度単位で細かく変えることもできます。

交互にミックスさせる前にデータを回転させておくとスムーズですが、ミックスしてしまった後でも柔軟に対応できるのでデータを無駄にせずに済みます。

PDF形式で両面スキャンしたい場合

両面スキャンしたデータをPDFデータとして保存したい場合は、原稿をセットしてから設定を行う必要があります。
スキャン設定画面でまず両面スキャンを選択し、保存するファイル形式を「PDF」としましょう。

メーカーや機種によっては、スキャン前に選択したり、スキャン後に選択したりする場合もあるので注意が必要です。

>複合機・コピー機のスキャンデータをPDFに変換して保存する方法

スキャンサービスでキレイに両面スキャン

今回は両面スキャンのやり方についてご紹介しました。
スキャナーの機能を上手に活用すれば簡単に両面スキャンが可能です。
働き方の多様化が進む中で、データとして一瞬で多くの人が確認できる書類のPDF化は、今後ますます需要が増してくるでしょう。

もちろんスキャンサービスでも両面スキャンに対応しているので、原稿量が多くて大変、作業に時間をかけられないなどという場合はぜひご依頼ください。